2021-11-27

愛 再考(4)

 

 

 

 

12) 愛の存在とこの世の持つこととの闘いは

後者が勝ち、

前者がオーラを放つのは一時のことだろうか

 

   前に一度、愛について沈黙する時がやって来る

という言い方をしたことがある

 

私達の経験する愛とは、長い時間の中では、

この世での  to have の世界に勝つことはないという

立場を言ったものだ

 

 

結婚して、新しくこの世を観る。

それはこの世から離れることではなく、むしろ

気を引き締めてこの世の人混みの間を  泳 ぎ 回 る

ことだ

 

To beとしての愛が日々、防衛に追いまくられ、

二人がより深い愛の経験に逃げ込まない限り、

愛は色褪せ、その在ることを失ってしまう

 

そうして、人生の長い時間のなかで、

愛について語ること、それをしなくなる。

口をチャックして

黙り込む

 

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