2021-12-01

🎂記憶と忘却(2)

4)愛の存在の不思議な点は、特に記憶、忘却との

関係において顕著に表れる

 

『愛の記憶』という新しい表現を使えば、

愛の成就という記憶と愛の破局•破綻という記憶に

分けられる。

愛の成就が明るい善の経験だとすれば、

愛の破綻とは、暗い  自身にとっての悪の経験と言える

 

そうした愛の存在の不思議さは、記憶の繰り返しという

記憶の【量】の観点から見る場合、二つの愛の存在の

うち、愛の破綻の方が記憶に重たい錨を下している。

 

5)愛の成就、愛の成功という場合、日々の生活の時間の

多忙さに負けるのか、記憶に刻印されることが少なくなってしまう。

 

特に二人が愛の記憶を、言葉のやり取りの中で、確認することは

稀になってしまう。

 

       あなた、わたしのこと好きだった??

 

      うん、初めてのデートの時、唐津の海岸へ行ったとき

      凄く綺麗だった

 

二人が多くの愛の記憶を持っていることに疑いを挟むことは

誤りだが、言葉の表出を通して露わになる愛の記憶は

少なくなるようだ。

 

続ける    

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