12) 愛の存在とこの世の持つこととの闘いは
後者が勝ち、
前者がオーラを放つのは一時のことだろうか
前に一度、愛について沈黙する時がやって来る
という言い方をしたことがある
私達の経験する愛とは、長い時間の中では、
この世での to have の世界に勝つことはないという
立場を言ったものだ
結婚して、新しくこの世を観る。
それはこの世から離れることではなく、むしろ
気を引き締めてこの世の人混みの間を 泳 ぎ 回 る
ことだ
To beとしての愛が日々、防衛に追いまくられ、
二人がより深い愛の経験に逃げ込まない限り、
愛は色褪せ、その在ることを失ってしまう
。
そうして、人生の長い時間のなかで、
愛について語ること、それをしなくなる。
口をチャックして
黙り込む