8) 離れている、という言葉を使えば、自己を与えると
いう場合の 自 己 と 結婚という制度における 自己を
与えるの
自 己 では離れている。この二つは同じではない。
というのは、結婚における自己を与えると言う時に、
差し示しているのは学歴そして 職歴、家の財産
その他であろう。
これは、愛とは自己を与えることと規定する時、
何か異質なこと、異質な経験に属すると思われる。
9)何故なら、愛が自己を与えるものと考える時に、
ここで浮かぶ概念はある信念 beliefのことだから
である。
二人の異性が交際のなかで、それぞれ自分の信念を語る。
これは言葉を介しての自己の表白である。
この表白―信念の存在に対して、男性、女性
は よい と受け止める。
相互にこの確認が終わってしまうこと。
これが結婚という制度の始まりで、
ハッピーな二人が人々の前に現れる時である。
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