2021-03-13

祈りの詩

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あの日私たちは、波にのみこまれて

いく人々の手を掴み取って

救うことが出来なかった。

 

だから今度は、社会から分断されて

いく人々の手を握り締めて

離さないで。

 

みんながもっと自分を、他人を愛せる

世界を願っています。

 

そして私自身が、そうでありたい。

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上の短い詩は、福島県会津学鳳高等学校 

平子七海さんの作品です。

 

この311日の、日本経済新聞社朝刊 七面下段

福島県の広告 ( あの日から10年になります⋯⋯⋯⋯⋯⋯)の

なかに挿まれた祈りの詩です。

 

何処かぎこちない点が、経験した苦しみの真実を

わたしたちに訴え掛けて来ます。

 

新聞のなかで、隙間のない文章を拡げて、

読みやすくしました。

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