2021-03-27

歌会始め

  歌会始めがありました。自分が気に入った歌は

次の詩です。

 

鈴懸の木から落ちにし実を割りて

ふはふは綿毛を空へと飛ばす

 

ふはふは、という言葉が良いと考えます。

 

ふはふは の前の文章、

「鈴懸の木から落ちにし実を割りて」は

所与として眼の前にある自然、眼に映える豊饒な世界、

そして落ちて来た実(今年のお題)が有る。

 

はてな、何だろうか?と手で割ってみると、

ふはふはの綿毛だ。

 

ふはふは以下の文章は、それ以前の所与的な世界から、

turn して、自発的、意志的世界を描きます。

 

2 これは、間違っていないと考えますが、短歌や俳句

そして詩とは自分の気持ちや感情を
歌い上げる ものだと考えている人が多いですね。

 

ほとんどの人がそうでしょう。

 

しかし、それは間違っていると考えます。

自分の気持ちを歌ってはいけない、そしてまた

単なる自然の客観的描写の詩もダメ。

 

3 それでは、どんな詩だったら良い?

 

ある写真が良い、という時、コントラストがないといけない。

コントラストが有りながら、全体が一性を保っている。

したがって、構図という理性の働きのなかで、

絵の美しさ(それはカメラの性能? )を追求しなければならない。

 

短歌や俳句の場合も、あるコントラストを作り出し、

そのコントラストを統合することの出来る詩を

良い詩だと考えます。

 

  上で自分が気に入った詩として紹介しているは、

秋篠宮家次女佳子様のものです。

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