2022-01-16

愛と自由 ーー 愛の存在を考える前に

1世界化の文明の流れにおいて、先細りの在り方に

あるのが、愛と自由であろう

 

戦後、ずっと先進国の最高の価値が 自由 であったことは疑えない。

日本においてもそれがヨーロッパ諸国と同じでないとしても、

自由が最高の価値であった

 

そうした自由とは自己の抑圧の無さを希求することであり、

愛は、これと反対に、他者の抑圧の無さを希求する

 

自由が先細りしていることは、今日経済的に

恵まれている人々には離れたことであろう。

かれらは前よりも、より多くの享受しているからだ

 

  だが、愛は自由よりはるかに

先細りの状況にあると考える 。

 

ひとは他人の抑圧の無さを前より、

より少なくしか希求出来なくなっている

 

  一枚の写真がある

 

バングラデシュのひとが難民となって、

ボウトに乗り茫然としている

 

いみすぼらしい服の母親と二人の子供

 

僕が息を呑むのは、そのうちの

長男はまだ三才にならないのに、

老け込んだ眼をしていることだった。

 

自由はない、だが愛は更にない

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