プロローグ:
あるひとの妻が約二千年以上時を経て、
亡霊のように貴方に語りかけます
ええ、医者でした。
身体を診るのが 医者ですが、
わたしの夫は 変わったことに
ひとの言葉を診る医者でした。
尤もらしいことをいうヒトが
大嫌いで、しばしば
『君は何も言ってないよ 』と
呟くのです
その時、『 君の 存在は ゼロかもね 』と
悟らせたかったみたいです。
世のヒトの恨 みを買ったのでしょうね。
あらぬことで 告訴され、裁判の結果
信じられないことに、死刑になりました。
夫は それも悪くない、と
考えたようです。
ひとの話す言葉を良く診察する仕事を
放り出してまで、捻じ曲がった魂を
矯正する他の仕事はないのだ、と
自分の仕事を天命だと信じきって
いたからです。
あなたが大学で受ける、深く考える
ことに関して
その始まりが デルポイの信託 に
あったのをご存知でした。
その時の 驚愕、恐れ そして 不安が
今日授業で受ける philosophy の
始まりなのを
ご存知でした?
▢追記/
言語哲学の源泉をアリストテレースの
哲学に
求める考え方が有りますが、
ソークラテスに求めるべきです
哲学とは 言葉 言語にまず、関わります。
この仕方で哲学を考える時、
哲学と思想の区別がハッキリ するのです
松永先生がギリシャ哲学研究者の中で、
唯一、どうして 現代の 言語哲学 に
造詣が深かったか 考えて下さい。
論理 存在論という彼の言葉が
何年か前に 私に蘇ったのですが、
まだ、はっきりしません
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