東アジア海底トンネル その二 2013-09-06
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4 対馬と壱岐との間の海底トンネルの中で、鹿児島市に住む畜産業者が韓国の光州
(クァンジュ)の業者から買い入れた複数の豚を地元に運送中に起きた事故と
豚一頭がトンネルを遁走した事実は、海底トンネルの管理当局を通してマスコミ関係者に
知らされ、その後インターネットや新聞のメディアに発信されました。
海底トンネルが開通して、初めて事故だけに、トンネルの安全面の管理関係者だけで
なく、このトンネルに近隣している多くの人々の関心を惹いたのでした。
次の日の朝、九州の地方新聞に遁走した豚の記事が掲載されていました。
檻に入れられ、目が半分しか開いていない子豚が写っていました。
探索に係わった壱岐の畜産業者とのインタビューが次の記事です。
○事故を知らされ、畜産協会の二人に連絡が入ったのですね。
ーー ええ、特に麻酔銃やライフル銃が必要だとの連絡で、直ぐ
基地へ駆け付けました。
○子豚を取り押さえた状況は?
ーー 警察の車輌に誘導され、徐行しながら対馬の方に進んで
行くと、左側緊急避難用のスペィスに小豚が寝て居たのです。
○麻酔銃は使われなかったのですね?
ーー そうです、ただ念の為眠らせる注射を施しました。
○走り疲れて倒れ、寝てしまったのでしょうか?
ーー そのように理解しています。まだ、産まれて何ヶ月で、
走る力は弱かったと思います。
それに、何と言ってもトンネル内は地上と違い、
涼しんです。
5 一ヶ月後、その子豚は鹿児島市近郊に新設される予定の動物園に
寄付されることになりました。
地元に連れて帰った12頭の子豚は時間をかけて太らせ、食肉にする筈だったのですが、
遁走した子豚をどうするかに関しては、その業者の家族の間で意見が分かれてしまった
のです。結局、新設予定の動物園に寄贈を申し出たのです。
動物園の園長内定者は新しいアイディアを思い付きました。
「豚と猪は同じ仲間だ。子豚の横に柵をして、隣に新たに猪を一頭、並べて置こう。
その違いを子供達に見てもらうのだ。」
子豚の名前はネルトン ジョン、猪の名はハラチャゲ ダイに決まりました。
もうすぐ、十月の後半になったら、地元の子供達にお目見えするとのことです。
入場者が多くなったら良いですね。
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