1ひとが生きると言う時、大切なことは、自己が自分を支える言葉を
持つことでしょう。
この意味で、言葉の重要性を念頭に置いて生きることは、そこに価値を
置かないで生きている多くの人間とは大きな違いを作る
ちからを持つことに繋がります。
言葉を大切にして生きる、この事が哲学の一番基本的な意味です。
そしてもしも、この事を長い人生において、徹底出来たならば、
そのひとの顔に大切にして来たその言葉自身が刻印されます。
正直である、柔和である、叩かれ強い、弱音を吐かない、……………
ひとの顔は自分が大切にしている言葉に変わることが出来るのです。
そして、初めてそのひとと逢う他の多くの人間に取って、
そのひとと真面目に付き合うべきか、どうかを考える
有効な判断材料に成るのです。
歳を取ったら、顔に責任を持つべきだとは、
上のことがベースにあると考えます。
2しかしながら、恐らく、自己が自分を支える言葉を
見つける、とは一生の問題なのでしょう。
時間が必要なのでしょう。
湯川秀樹は、ひとの性格や人柄は生きている環境や年齢に
よって変わると言っています。
実際、自己を害する周囲の人間や制度、また文化の存在によって、
ひとは弱体化、劣化します。
これに打ち克つにはどうしたらいいのか?
自己の弱体化と劣化から身を守るとは?
3最後の砦と言うべきか、どうか確かではありませんが、
話を、ひとが考えながら生きている日々の日常に戻しましょう。
ここで、自己が自分を支える言葉を見つける、と呼ばれる際に
浮かぶ言葉に集中します。
すると、お金や社会的地位、評判という言葉ではなく、
そこから離れてある思想や哲学という言葉がやって来ます。
4そして、私が思想ではなく、哲学💝を、と言う時、
今の困難な時代を乗り切り、乗り越えるちからは思想
と呼ばれるものにはない、と考えるからです。
何故なら、思想の決定的な致命点は、「現実」と
呼ばれる存在を直視していない、と考えるからです。
もし直視するちからと意志があれば、
それは哲学という呼称に変わります。
私が思想と呼ばれるものを軽く観るのは、そこに
現実逃避的な悪しき意味でプラトニズムの匂いを
感じてしまうからです。
しかしながら、ここで私は弁明をしてから進むべきでしょう。
あ:今の困難な時代とは何か、どのように認識しているのか?
い:「現実」を直視するとは何を言うのか?
現実とは何か。
続きます☺
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