1イエス・キリストへの信仰、愛そして希望(この三つは持続する徳)を
持ち続けて生きて行くことは、実は易しいことではないと考えます。
  
  よく、眠りに就こうとする際、口の中でモゴモゴと、
  
  めでたし聖寵満ち満てるマリア……と
  
  唱え、眠りに就くことが有ります。
  
  イエスに頼むべきことが、実は聖母マリアに
頼むようになっているのです。
  
  クリスチャンになって、逆に罪深さを知る感じで、
イエスから離れている?。
  
  マリアを通して、何とか、信仰と言われるものを守っている。
  子供が父を恐れ、母親に執り成して貰って生きているのと似ている?。
  
  
  2ところで、聖マリアは貞潔そしてそこから理解される
処女性においてよく知られいます。
  
  今日の話で、まだよく知られていないと思われる徳を
浮き上がらせます。
  
  以下、引用しますのは、聖ベルナール(1090年―1153年)小伝を
書いたPierre Richeの言葉です註1)。
  
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  3―――  聖マリアの二つの基本的な徳は貞潔と謙遜である。
  
  ※以下は、Pierre Richeによる聖ベルナール自身の言葉の引用です。
  
  『もしマリアが謙遜でなかったら、聖霊は彼女の上に
留まらなかったであろうし、それゆえ彼女を徳で
満たすこともなかったであろう。
  彼女自身はそれを知っていた。
  
  主はその僕の処女性よりも、むしろその謙遜さに目を留められた、と
マリアは言う。
  
  マリアが気に入られたのはその処女性によるとしても、
マリアが子を宿したのはその謙遜ゆえである註2)。』
  
  聖ベルナールの新しさは、貞潔であるマリア、
しかも謙遜さがマリアのより重視すべき徳である、という点です。
  
  註1)Petite vie de  saint Bernard
稲垣良典   秋山知子訳  聖ベルナール小伝   1994年   創文社
  註2)同書、52頁53頁参照
  🏔
  
  
 
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