2021-02-06

🐇 二つの徳

 

 

 

 

1イエス・キリストへの信仰、愛そして希望(この三つは持続する徳)

持ち続けて生きて行くことは、実は易しいことではないと考えます。

よく、眠りに就こうとする際、口の中でモゴモゴと、

めでたし聖寵満ち満てるマリア……

唱え、眠りに就くことが有ります。

イエスに頼むべきことが、実は聖母マリアに

頼むようになっているのです。

クリスチャンになって、逆に罪深さを知る感じで、

イエスから離れている?。

マリアを通して、何とか、信仰と言われるものを守っている。
子供が父を恐れ、母親に執り成して貰って生きているのと似ている?。


2
ところで、聖マリアは貞潔そしてそこから理解される

処女性においてよく知られいます。

今日の話で、まだよく知られていないと思われる徳を

浮き上がらせます。

以下、引用しますのは、聖ベルナール(1090年―1153)小伝を

書いたPierre Richeの言葉です註1)

◻◻◻◻◻◻◻◻◻◻◻

3
―――  聖マリアの二つの基本的な徳は貞潔と謙遜である。

以下は、Pierre Richeによる聖ベルナール自身の言葉の引用です。

『もしマリアが謙遜でなかったら、聖霊は彼女の上に

留まらなかったであろうし、それゆえ彼女を徳で

満たすこともなかったであろう。
彼女自身はそれを知っていた。

主はその僕の処女性よりも、むしろその謙遜さに目を留められた、と

マリアは言う。

マリアが気に入られたのはその処女性によるとしても、

マリアが子を宿したのはその謙遜ゆえである註2)。』

聖ベルナールの新しさは、貞潔であるマリア、

しかも謙遜さがマリアのより重視すべき徳である、という点です。

1)Petite vie de  saint Bernard

稲垣良典  秋山知子訳  聖ベルナール小伝   1994  創文社
2)同書、5253頁参照
🏔

 

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