1 ドミニコ会のガリグ ラグランジュ 註1)が 「理解し難い」と言った 
トマス の habitusの概念を、一度だけ
去る7月にわたしのBlog掲載時、habitus から dispositioを眺める
仕方で、言及したことが
ありました
それじぁ  今度はdispositio から
habitus へ視線を向けてみたら
どうなるのでしょうか?
2 そのラグランジュの英訳本は
 habitus を英語のhabit と
訳していました。
最新の翻訳(インターネット訳)の
University of Notre Dame 版 註2)
でも 、habitus を habit と
訳しています。2022年に神学大全
の完訳したばっかしのものです
わたしがそれらの訳が良くないと
思うのは、前に述べたように、
行為主義的な意味でしか使われ
ない 英語のhabit には「存在」・
「魂の存在」の視点が欠けている
からです(これから先意識的に言及
します)
3 これに対して、イギリス
 ドミニコ会から 出ている
神学大全 の訳で、
アントニィ ケニィ Anthony Kenny 
は、彼の翻訳担当の(49問ー54問)
 の一冊(全60巻のうちの第22巻)を
Disposition for Human Acts と
いう題名にしています
4  確かに 英語の habit に見出される
 習性、癖という行為主義的な
意味を避けるだけでなく、
トマスのハビトゥスの reality を、
大切にしていて、その点では
良い題名だと思います
実に、トマスのハビトゥスの 
reality とは、この前の前回に述べた 
「むしろ、トマスのhabitusについての考察の端緒は、4つの質のなかでの 第一の質である diathesis と hexis の両方を含むものとして、しかも diathesis
に力点に置くものとして現れて来ます」
の他に、ないからです
5  次回、判り安い比喩を使って、
dispositio,  habitusをより易しい
理解にしようか、と考えます
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註1)   Beatitudo A Commentary
on St.Thomas   Theological Summa,
Ⅰa  Ⅱae. qq.1-54    by R.GARRIGOU
-LAGRANGE, O.P.
translated by  PATRICK  CUMMINS 
p.339  
註2) New English translation of
Thomas Aquinas ′s  Summa Theologiae   by  Alfred J . Fredoso 
University  of  Notre Dame
Pars Prima-Secunda
💣前回の誤りです。3つありました
💚トマスの habere  の哲学2💚
5 (12行目)  ははある→ ある
6    「反分有的な」な→「反分有的な」
7 「メタィジカ」→「メタフィジカ」
💣💣
 
       
   
 
            
 
    
 
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