2019-12-15

イギリスの離脱を説得的に語る ブログ再放送

🏟️
前置き: イギリスの下院の総選挙の結果が、判明しました。
ボリス ジョンソン首相が率いる保守党が圧勝しました。
ジョンソン首相は、EUから来年一月いっぱいで離脱予定(実際は一年間の
移行期間があり、早くて再来年一月いっぱいが正確な離脱期限になります)。

次の記事は、2016年に起こったイギリスのEU 離脱の出来事に対しての
ある新聞記事の要約と感想です。
「再開 新しい微笑いの詩」2017− 02−25よりの再放送に手を加えています。

どうして、イギリス(キャメロン首相の際)の国民投票(2016年)で
離脱賛成が多数を占めたのか。




1 イギリスのヨーロッパ共同体から離脱のお話しです。

世界がある分岐点に立っている?



イギリスのEU離脱の原因に踏み込んだ記事をやっと、2016年
7月3日の日曜日の日本経済新聞の第一面で見付けました。

離脱の出来事そのものの驚きより、離脱の出来事の原因に
スタンスをシフトした、あるクールな驚きに関わるものです。


記事は対談、記者がある学者に質問する形を取っています。
そのフランスの歴史人口学者 トッド(Emmanuel Todd)さんの
論点は、新聞記事の冒頭の次の言葉に要約出来る感じです。

ーーー 歴史的な循環の始まりだと思う(歴史の流れが変わるのか?)。 



2 以下、補足した仕方でこの記事をまとめてみました。

前回の循環は1980年代、新自由主義が現れた頃、グローバル化で
国家や社会の境がなくなる夢があった。
 
この夢がアングロアメリカの世界で終わった。

何故なら、アメリカ共和党の大頭領候補のトランプ氏は、保護主義を掲げ、
移民問題を普遍化しているからだ。
グローバル化は、アメリカではその中間層に強い痛みをもたらして
いるからだ。


3  イギリスの EU離脱はグローバル化が進み、社会の苦しみが耐え難い
水準になったからであろう。

EU崩壊のプロセスが始まった。その断裂は西側世界の断裂だ。

ーーーーーーー




4  うまく、整理出来ているか疑わしい(今でも当時まだ当選するか、どうかが
判っていなかったトランプ候補の話を中心に据えて、話を推し進める
トッドさんの論理思考に対してはひっかかり、他の語り方は
なかったのかと思います)ですが、
トランプ共和党大頭領候補の登場に必然性を与えているのが、新鮮でした。

ひょっとしたら、マスコミメディアの世界に居る誰もが信じていない
トランプ氏がアメリカの大頭領になる?
まだ、こうした把握のマスコミの記事はほとんど見かけませんが、
一考に価すると考えました。



□現在(2019年12月)の感想。マスコミの世界は、インターネットの記事を含めて
怠慢を続けていると考えます。
適切な意味での グローバリゼイション の考え方を示す時が来ているのに、
無能な感じです、2016年の離脱の出来事から 3年も経っているのです。

単に事実を正確に伝えるというマスコミの使命にへばりついている?
視野が狭いのじゃないか、と考えます。

極東の島国住民であるわたしたちにとって、グローバル化とはまだ、
他人事かも知れません。でも、イギリス首都のロンドンの人口は、
ポーランド人をはじめ外国人の比率が約50%を占めていると言われます。

東京がもしも、そうしたグローバル化した都市になればどう成るのかなぁと
想像します。
🗻

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