2022-07-11

続 ハビトゥスの探究の始め 4

  考察の端緒 —  既述している

  広い意味での ハビトゥス —— ここからが新しいーー

 

1トマスは 「ハビトゥスである」とは、

何であるかをまず、広い意味で探究していくが、

この眼目は、そこからハビトゥスが派生した

そ れ としての  『持っている habere』の

言語使用 に関わっていました

 

つまりどのように  habere は 用いられるか?

 

この分析のなか 持っていること が 、

A)何か あ る も のを持っている 

B)  何かあるものを持つのではなく、

自己を持っているse habere

  分けられることが 指摘されるのです

 

そして、この B)の方の分析において、より深く、

持っているが 『あるものが 自分自身に対して、もしくは

他のものに対して、何らかの状態にある』と言われる

場合に 、ハビトゥスが 質 qualitas  だという理解が

出てくるのです  49問題 第1項)

 

2 トマスが、habitus そのものの 言語使用に

言及するのは 第2項 であります

 

トマスはここで、ラテン語の habitus

どの様に使われているかではなく、むしろ

アリストテレースの質としてのhexis に向かい、

それがどの様に 使われているかを注意する

仕方で、自分に固有な habitus

確立しているようです

 

続きます

0 件のコメント:

コメントを投稿