一 考察の端緒 — 既述している
ニ 広い意味での ハビトゥス —— ここからが新しいーー
1トマスは 「ハビトゥスである」とは、
何であるかをまず、広い意味で探究していくが、
この眼目は、そこからハビトゥスが派生した
そ れ としての 『持っている habere』の
言語使用 に関わっていました
つまりどのように habere は 用いられるか?
この分析のなか 持っていること が 、
A)何か あ る も のを持っている と
B) 何かあるものを持つのではなく、
自己を持っているse habere
に 分けられることが 指摘されるのです
そして、この B)の方の分析において、より深く、
持っているが 『あるものが 自分自身に対して、もしくは
他のものに対して、何らかの状態にある』と言われる
場合に 、ハビトゥスが 質 qualitas だという理解が
出てくるのです (49問題 第1項)
2 トマスが、habitus そのものの 言語使用に
言及するのは 第2項 であります
トマスはここで、ラテン語の habitus が
どの様に使われているかではなく、むしろ
アリストテレースの質としてのhexis に向かい、
それがどの様に 使われているかを注意する
仕方で、自分に固有な habitus を
確立しているようです
続きます
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