1 稲垣先生は、ハビトゥスを用いて
哲学することを考える可能性を熟慮して、性向の哲学よりまだ、習慣の哲学の方がましだ、と考えたのです
性向の哲学では、地味過ぎる
2 日本で、プラトーンやアウグストゥスの研究で知られている 加藤先生は
一度、トマス・アクィナスの神学大全の感情・情念の考察を評価する論文で
habitus を 習性 と訳されています
3 トマスの ハビトゥスを深く理解する際、大切なことは 英語のhabitとは
異なる言葉であることです
単に時間の観点で続く質ではなく、安定性の点で持続する高い質が
habitusです。
habit は単に、行為主義的な時間の
持続で使われますから、habitus と
区別すべきです
4 habitus は 状態と訳されますdispositio と対になっていて、安定性の高い と 安定性が低い 高くない が 分かれ目です。
この二つが、第一の質のトータルな
有り方になります
今日、状態 はよく使われる言葉です。習慣より拡いと思います
ひとの病状から、国の国状までわたしたちに身近な言葉です
5 次回、わたしが habitus
を習慣ではなく、持続と訳した理由を
説明します。
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