5)愛の破局つまり 若い頃の失恋は、きつい出来事だと思う
きついという表現は、本人には堪えるという
意味で 最上級の辛い出来事だ。
目が暗くなる、と言い方をすれば
失業の経験の際に目が暗くなる、と似ている
だが、失恋はもっと辛いのかもしれない。
気が狂うことさえ、起こりうる からだ
6)私の場合、高校では恋愛経験はなかった。
大学に入って大学紛争になる前、一年生の時に
箱﨑の海岸で 典子 という東洋史志望の女性と歩いたことが
ある。授業で使っていた「セイルスマンの死」について
彼女は僕よりレベルの高い話しが出来た。
小宇宙と大宇宙があり、あの小説の場合 小宇宙が大宇宙に
負けるのね。
7)大学紛争後に知り合った輝美という女性は、活動家だった。
会計の仕事をしていた。
デモ に行くからと言うことがあった。
僕は歩道を歩いて行きながら、応援 ( ? ) していた。
あの頃、デモ と言えば、へるメットをしていた。
卒業 という分かれ目がやって来て、大学院に進学
しようとして研究生になっていた年上の僕は
後に残された。
よく冗談に、Tell me, what' s your name Terumi?
と言ったものだ。
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