1世界化の文明の流れにおいて、先細りの在り方に
あるのが、愛と自由であろう
戦後、ずっと先進国の最高の価値が 自由 であったことは疑えない。
日本においてもそれがヨーロッパ諸国と同じでないとしても、
自由が最高の価値であった
そうした自由とは自己の抑圧の無さを希求することであり、
愛は、これと反対に、他者の抑圧の無さを希求する
自由が先細りしていることは、今日経済的に
恵まれている人々には離れたことであろう。
かれらは前よりも、より多くの享受しているからだ
2 だが、愛は自由よりはるかに
先細りの状況にあると考える 。
ひとは他人の抑圧の無さを前より、
より少なくしか希求出来なくなっている
3 一枚の写真がある
バングラデシュのひとが難民となって、
ボウトに乗り茫然としている
いみすぼらしい服の母親と二人の子供
僕が息を呑むのは、そのうちの
長男はまだ三才にならないのに、
老け込んだ眼をしていることだった。
自由はない、だが愛は更にない
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