前置き: 次の詩は、秒刻みの時間、流れて行く時間に
眼を凝らして、忘却の意味を考えたものです。
プロローグ
時間(クロノス)が医者(イアトロス)である、
の意味を黙想して
何故、癒やすのが困難な痛みを、時間が消し去ることが
出来るのでしょうか?
時間は良質の消しゴムなのでしょうか?
ゴシゴシの時間に寝かされて、消え去っていくのでしょうか?
それとも時間は、峡谷の水流でしょうか?
毎日少しずつ、記憶を削り落していきます。
それとも何でしょう?
痛みの現場から走り去ることがゆっくりした
忘却の走り手なのでしょうか?
それとも、何でしょうか?
治療するのが遅い医者、人間を超えて存在する
粘り強いお医者さんでしょうか?
🏜️
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